こんにちは。ゆきんこママです。
昨日、小林麻央さんが亡くなりましたね。
同じ年、同じ二児の母として、とても他人事と思えない。
小さな2人の子供を遺して、無念だっただろうな・・・
考えれば考えるほど涙が出ます。
きっと闘病中は想像できないぐらいの苦しみとの闘いだったはず。
苦しみから解放されて、穏やかに空から子供達を見守ることができますように。
ご冥福をお祈り致します。
生きている限り誰もが死と隣り合わせなのに、なかなかそれには気づかない
私は病院で働く医療従事者です。
以前は癌専門の大きな病院で働いていました。
病院と一言に言っても色々性格があるんですが、私が働いていたところは癌と闘う人が入院するところ。
治療を前提にした病院です。
癌と闘うことをやめれば、退院かホスピスなどへ転院をせまられます。
病院で働いている限り生死は切っても切れない関係。
でも、私自身が本当の意味で「死」というものと向き合ったのは実父が亡くなった時でした。
毎日のように、癌と闘い亡くなっていく人を看取っていても、
実際は何もわかっていなかったんです。
人間いつかは死ぬんだよってことを。
父が亡くなった時、人間って本当に死んでしまうんだなという当たり前のことを実感しました。
あんなに強くて、誰よりも生きる意思が強かった父なのに、あっけなく死んでしまった。
死を意識することで、生きることが楽になる?
病院で働いていると、本当にいろんな人が入院してきます。
病院の特性上若い人も多く、同年代や年下だったり、小さい子どもがいる人もいました。
働き盛りのお父さんや、大きい会社の社長さんとか。
軽度の癌の人ももちろんたくさんいるけど、入院してきた時点で手の施しようのない人もたくさんいました。
でも、年齢も収入も性別も、肩書きとか何もかも関係ない。
人間生きている限り、いつかは死ぬんですよね。
私の可愛い可愛い愛する息子たちもいつか死んじゃう日はくるし、
どんだけ憎い人もいつかは死ぬ。
なんか、そう考えると喧嘩したり怒ったりしていることがすごく無駄に思えてきませんか??
例えば隣にいる家族と、もしかしたら明日お別れするかもしれない。
この今という時間は、めちゃくちゃ貴重なのかも。
逆に今がとても苦しい中にいるとしても。
それは間違いなく絶対にいつか終わるんです。
憎い相手がいるとしても、その人もいつか絶対に死んでしまう。
例えば消したい過去があったり、自分のことが嫌になったり。
でも大丈夫。いつかは何もかも跡形もなくなくなっちゃうんだから。
私はそう思えるようになってから、すーっと心が楽になりました。
なーんだ、無理しなくてもいいやん。
やりたいようにやればいいやん。
いつか全部終わる時がくるねんから。
明日死ぬと思って今日を生きよ
私が大好きなガンジーの言葉です。
麻央さんの訃報を聞いて、世のお母さんはみんな涙したと思います。
小さい子どもを残して旅立つ無念さに。
最期まで苦しみを隠して笑顔でいる母の強さに。
子どもや家族と過ごす今という時間の、なんと貴重なことか。
平凡な1日がなんと大切なものか。
忘れてしまいそうな日常の大切さを、忘れないでいようと思います。